毎日、寒いですね…。 ほんとに春が待ち遠しい、みえ先生です。

先日、みえハウスのお食事タイムでの子どもの一言。「このおかずを食べて、ごはんを一緒に食べたら美味しい~~!!」と。

わぁ~~、この子は、しっかり口中調味して食べているんだなぁ…と感じました。

ごはんとおかずを一緒に食べることで、口中調味(口中で味付けの濃さを調整すること)ができ、味覚が育つと言われています。

その一方、いろんな食べ物が口の中で混ざるので、味覚が悪くなるという考えもあるんですよ。他にも色々、口中調味する派、しない派で意見は分かれています。

私は口中調味する派です! これはごはんがすすむ~~と、おかずとごはんを一緒に食べる幸せ、たまりません(笑)

昔入院した時、病院食のごはんの量は240gでした。多いですよね…。そして、おかずの味付けはやや濃いめ。これは、「口中調味して食べてくださいね」というメッセージに感じた私です。

“三角食べ” という言葉をご存知でしょうか?

この言葉は1970年代頃、日本の一部の学校における給食指導で広められた食育の一環として生まれた言葉です。

パン→牛乳→おかずというように一方向のみに食べることを子どもたちに強制されたり、従わない子どもは体罰を受けたり、過度の管理教育につながりました。 コワイですね…。

現在では、ごはんとおかずをバランスよく食べることは推奨されるものの “三角食べ” として厳しく指導されることは、ほとんどありません…。

強制的に指導することはありませんが、私が保育士をしていた時は、やはりごはんとおかずをバランスよく食べるように子どもたちに伝えていました。

バランスよく食べることで、嫌いなものだけが残ることがなく、たとえ完食できなくても栄養はバランスよく摂取できるからです。でも今は、完食できれば栄養のバランスには影響はないし、食べる順番は自由なのかもしれませんね。

口中調味する派、しない派に分かれる現代なのでしょうね…。

食事本来の目的は!?

それは「おいしく楽しく食べる」ということです。みえハウスでも、とても大切にしていることです。

口中調味する、しないに関係なく、子どもにとって「おいしく楽しく食べる」ことにつながれば、何も問題ないのです。

でも、自分だけが「おいしく楽しく食べる」という食事では、問題ありです。

おいしいからといって口いっぱいに食べ物をほおばったり、くちゃくちゃ食べたり、友だちとのやりとりが楽しいからといって食べ物で遊んでしまったりすることは、正しい食べ方ではありません!

口いっぱいにほおばれば、味わって食べられないこと!よく噛めないこと! そして、食べ物で遊んで粗末にすると、一生懸命に作ってくれた人たちが悲しむこと!などは、子どもに伝えていきたい大切なことです。

私の思いとしては、共食の中で自然にバランスよく箸が進んだり、マナーを学んだりできれば理想に感じます。

子どもの食べる順番には、子どもの思いや個性が見えます。たとえば、好きなものは最後に食べたいとか…(笑)

それを受け止めながらも、伝えるべきマナーは伝え、子ども一人ひとりが「おいしく楽しく食べる」食生活につながればステキです。