前回のブログで、私は給食を食べるのが遅く、給食の時間は好きではなかった…と書いていましたが、そのブログを書きながら、ふと思い出したことがありました。
前回の記事『学校給食に子どもの「好きな献立」はありますか?』
給食の時間で唯一「嬉しい」「楽しみ」と思う時があったのです。それは給食の献立に「くじら肉のノルウェー風」が登場する日でした。
「えっ!くじら肉!?」と思われるかもしれませんが、当時の学校給食には鯨肉が献立に使われていました。今は日常で鯨肉を食べることは、なかなかないですよね…。
給食は、その地域でしか食べられていない献立もあるようで「くじら肉のノルウェー風」は、神戸の給食献立として親しまれていたのかなぁと思います。
なつかしい献立
油で揚げたくじら肉と、にんじん、じゃがいも、グリンピースがケチャップ風味で味付けられていました。
給食を食べるのが遅い私は、給食で「おかわり」をしたことがありませんでした…。でも、くじら肉のノルウェー風の日だけは食べるペースが違い、サッサと食べ終わってしまうのです(笑)
そして「おかわりをしよう!」と思うのですが、いつも給食を食べるのが遅いので「こんな日だけ、おかわりをするのは恥ずかしい…。他の子になんて思われるだろう…。」と思い、おかわりができずにいたことを覚えています。
それでも、くじら肉のノルウェー風が給食の日は楽しみでした。当時も今も「学校給食で好きな(好きだった)献立は?」と聞かれると「くじら肉のノルウェー風」と答えます!(笑)
今は給食の献立にはないだろうなぁ…また食べたいなぁ…と思っていた私が見つけた「神戸の給食レシピ」という本!!
その本を開くと載っていました!!私が好きだった「くじら肉のノルウェー風」のレシピ!!写真もあり「あぁ~懐かしぃ~」という思いに浸りました。
でもそこには「思い出の学校給食レシピ」と書かれていました。(そうですよねぇ…笑)それでも、レシピがあれば又あの味が味わえる!と嬉しくなり、すぐに購入しました。
時代と共に…
今の学校給食の献立には、くじら肉のノルウェー風をアレンジした「牛肉のウエスタン風」という献立が定番メニューになっているようです。(鯨肉が牛肉になって味付けは、ほぼ一緒です!)
食材が変わってもアレンジしながら以前の献立が受け継がれているんだなぁと感じました。
そして今は、柔らかい物を食べることが多くなっている子どもたちのために、よく噛んで食べることをねらいにした「カミカミ献立」もできています。
いり大豆としらす干しを使った、その名も「カミカミビーンズ」。子どもたちには密かな人気の献立のようです。その時に子どもが過ごす時代背景に合わせて、献立も変化しているのですね。
地域によって給食の献立は違いますが、コロナ禍で給食の形に変化が出ているのはどこの地域も一緒だと思います。でもその中でこどもが好きな献立があり、少しでも給食を楽しみにできるひと時があれば嬉しいなぁと思います。
また、給食レシピを知ることで、家庭でも子どもの好きな献立が味わえたり、親も献立名を見るだけでなく、どのような献立で、どのような味なのかということを知る機会になっていいなと感じました。