こんにちは。みえハウスのスー先生です。

全国の小学校で食べられている学校給食。当時は、給食室で作られた給食をお昼の時間に食べる!という日常を当たり前に過ごしていたと思います。

今でこそ「食べること大好き!笑」の私ですが、小学生の頃は食べるのが遅くて、いつも最後の数名の中で食べていました。なので、給食の時間は好きではありませんでした…。

毎月の献立表をもらっても、その献立表を楽しみに見ていた記憶はありません。(今だったら楽しみかなぁ~笑)

でも…その小学校の献立表が出来上がるまでに、色々な話し合いが重ねられ出来上がっていることを知りました。

どのように考えられているの?

毎月、給食の献立は「学校給食献立委員会」という委員会の方々が考えられています。(日本それぞれの「市」に同じような委員会があるそうです。)

みえハウスは神戸市にあり、私も神戸市民ですが、神戸市にもこの委員会があり、神戸市内の学校に勤務する栄養教諭の方々が中心となり、献立作りがされています。

年間を通じてバラエティ豊かな献立になるように、季節ごとの行事食や、市内産の旬の食材を取り入れる時期、オリンピックやワールドカップなど大きなイベントがある時には関連する料理を加えるそうです。

行事食や旬の食材を使った料理には、献立表の中で目印をつけ、食育にもつなげる工夫がされています。。

この献立の案を作る時期は、なんと!実際に献立として提供する4ヶ月も前なんですって!!今の時期は、5月の献立案を考えているのですね!

神戸市では、毎日約8万3千人分の給食を提供するため、食材確保に十分な時間が必要になるためだそうです。ビックリですねぇ…汗。

給食でも食育を…。

神戸市に限らず他の市でも、地産地消や食育に力を入れているようで、季節感を大切にしたり、市内産の米や野菜を積極的に使ったりしています。

旬の野菜を旬の時期に使うには、それぞれの野菜によって使用可能な期間が決まってきます。例えば、冬が旬の白菜なら10月~3月がシーズンですが、3月には出回る数が減ってくるため2月までに出番を増やして使うなど…です。

でも白菜が旬の時期に白菜を使った料理ばかりだと子どもたちは食べ飽きてしまうので、前後の月の献立も含め、使う回数が配慮されています。

同じ食材でも煮る・炒める・焼く・揚げる・蒸すなど調理方法を変えたり、味付けを和風・洋風・中華風・エスニック風など、色々な味を織り交ぜて献立に登場するそうです。

また、アレルギーのある子どもたちが少しでも他の子と同じものを食べられるように、食材選びや調理方法が工夫され、1ヶ月を平均してエネルギー、栄養素、食材、調理方法、味付け、アレルギーへの配慮を調整しながら1ヶ月分の献立は出来上がるそうです。

何度も何度も話し合い、検討されながら完成する学校給食の献立。コロナ禍であっても、子どもたちの健やかな成長のために献立は考えられています。

献立を考える委員会の方々も、コロナ禍で変化した学校給食でも子どもたちに美味しく、楽しく食べて欲しい!と願っていることでしょう…。

こうして目に見えない方々のことを知ると、改めて一日でも早く子どもたちが「楽しい」と思える給食の時間が戻ることを願います。