こんにちは！みえハウスのみえ先生です。

最近、スー先生が学校給食のレシピを見て「クジラ肉のノルウェー風」を作ったり、「カレーシチュー」を作ったりしています。

学校給食メニューになつかしいなぁ…と、遠い昔を思い出します。(笑)

私が小学生の時、給食で人気メニューはカレーシチューやスパゲティでした。私もノルウェー風世代なので「クジラ肉のノルウェー風」も大好きでした。

カレーシチューやスパゲティが給食メニューの時は、まるで早食い競争です。みんな、おかわりがしたいからです。そして、いざおかわりへ行くと、お鍋の中はスッカラカン…おかわりは、わんぱく男子のお皿に大盛りです。

トボトボ自分の席にもどる女子たち…私もその中の一人でした。

席に着くと、パンとサラダと牛乳が待っています。思わずため息をついてしまいます。

子どもの学びはどこから？

この状況を見ている担任の先生は、どうして何も伝えてくれなかったのかなぁ…と思います。

「自分たちで学習しなさい！」ということだったのでしょうか？　毎回、小学1年生のクラスでは同じことが繰り返されていました。

今、振り返っても釈然としません。やはり、食べ物の恨みは根が深いのでしょうか。(笑)

私が担任なら、わんぱく男子の大盛り皿を見たとたん「ストップ！！！」と言うでしょう。「お友だちのことも考えよう！」とも言うでしょう。

でも、おかわりをしたい男子は素直な行動だと思うのです。この男子が「よく噛んで味わって食べようね」「給食の先生にありがとうだね」と先生に伝えてもらっていたら、行動は変わったかもしれません。

大切なことを言葉がけると、子どもは心で言葉の意味を吸収していきますから…。

保育士時代、関わる子どもたちは就学前です。

「おかわりをする時は、お友だちのことも考えてね」とだけ、子どもたちへ伝えておきます。すると、おかわりの量は考えています。また、友だちと半分こしておかわりをする姿もありました。

子ども自身が見つける答えは素晴らしいなぁ…と思います。

伝えることの大切さ

私の勤めていた保育園は2歳～5歳までの縦割りグループで生活をしていたので、年齢の高い子どもがわんぱくに振る舞えば、年齢の低い子どもはずっと我慢をしなければなりません。

その分、子どもの心の成長を援助する保育士は、配慮に欠けることなく努めることが大切でした。

小学1年生の時の担任の先生は、クラスの給食の様子にあまり関心がなかったように感じます。わんぱく男子が誰よりも早く食べ、誰よりもたくさんの量をおかわりしても注意されることはありませんでした。

おかわりをできない女子の気持ちに気付き、代弁してくれることもありませんでした。そして、味わって食べることも、給食を作って下さる方々に感謝することも伝えてはくれませんでした。

伝えてくれる人がいるから、人の気持ちに気付くことができ、学ぶことができるのです。

私は食育を通して、人として大切なことを子どもたちに伝えていく大人でありたいです。