以前、“子どもの食育スタートはいつから⁉”という私のブログ記事の中で、0歳児から保育園に預ける2つのポイントを述べました。

そのひとつは“粉ミルクを飲めるようにしておくこと”でした。保育園で過ごしている間、子どもは母乳を飲めないからです。

そのためにお母さんは職場復帰するにあたり、母乳は朝と夜にして日中は離乳食と粉ミルクで機嫌よく過ごせるリズムを作っておけば、子どもは無理なく保育園で過ごせることでしょう…。

( “保育園に預ける月齢の離乳食までは進めておく” というのがもうひとつのポイントでした。)

サヨナラが悲しすぎる…。

子どもが1歳をすぎる頃になると、“断乳”をいつしようかとお母さんは悩み始めます。

なかなか、おっぱいをやめられない…と焦るお母さんもいます。

しかし日中、お母さんから離れて頑張っている子どもはお母さんがお迎えに来ると、すぐにおっぱいを欲しがる姿はよくあります。おっぱいは、子どもの心を安定させるものでもあるので当然の姿だと感じます。

保育園から帰宅してからや夜寝る時など、子どもがおっぱいを欲しがるなら私は与えてもよいと思います。いずれ子どもは、おっぱい以外の食事を欲しがるようになります。

そして…行動の幅や興味が広がり、おっぱいへの思いがだんだん薄くなり、自然に“卒乳”していきます。“断乳”より“卒乳”が子どもにとっては理想だと思います。

でも…お母さんの事情もあるようで、おっぱいをやめさす方法を実践するお母さんもいました。

その方法は、おっぱいにオバケやオオカミなど子どもの怖がる絵を描くというものです…。

お母さんのおっぱいを見たとたん、子どもは大絶叫‼

「もう、おっぱいに寄り付かなくなりました‼」と言うお母さん…。私は複雑な気持ちになりました。大好きなお母さんのおっぱいとのサヨナラが悲しすぎる…と。

確かに色々な事情があって、おっぱいをやめさせたい…と思うお母さんを責めることはできませんが…。

前向きに“サヨナラ”できる方法は?

私が相談を受けた時、アドバイスさせてもらった方法は“卒乳カレンダー”を作るという方法です。それは、お母さんが子どもに「この日でおっぱいとバイバイしようね」と子どもにあらかじめ伝えておきます。

“この日”と言うのは、子どもの誕生日やサンタさんが来る日など、楽しみな日と重ねておくのもポイントです。でも、お母さんと子どもで決める日ならいつでも大丈夫です。

そして、決めた日に向かって一日一日、カレンダーに子どもと一緒に〇をつけたり、シールを貼ったりしていきます。“この日”が来たらゴールです。

ある子どもが、この方法を試みました。お母さんのおっぱいが大好きな子どもだったのでどうなるか…と思っていました。

ゴールを迎えた翌日、その子どもが言った言葉は「今日からお茶飲む‼」とあっさりおっぱいとサヨナラできたのでした。

お母さんも私も拍子抜けでしたが、子ども自身が納得して次のステップへ進めたことが何より嬉しかったです。“卒乳カレンダー”の成功率は高かったです。

しかし、ゴールを迎えてもおっぱいを欲しがる子どももいると思います。そんな時は、抱っこしたり、スキンシップあそびをしたり…していきます。

すると、おっぱいがなくてもお母さんの愛情は変わらないことが子どもに伝わります。そして、子どもは不安を乗り越えて次のステップへ進めるのです。

子どもが前向きに“サヨナラできる”ということは、本当に素敵な成長ですね…。