こどもの日の食べ物と言えば、柏餅ですね! 大きな「柏の葉」で巻いた白いおもち、その中にはあんこ。
あんこの種類は、粒あん、こしあん、みそあん、などがあり、葉の裏表やもちの色であんこの種類が分かるようにしています。ふだん私は、断然こしあん派なのですが、柏餅に限っては、みそあんが大好きです!
以前、勤めていた保育園の近くに美味しい和菓子屋さんがあり、薄いピンクのおもちにみそあんが入った柏餅はサイコーに美味しかったです。
なつかしいなぁ~。久しぶりに食べたくなりました。
柏餅を食べる理由
柏餅に使われる「柏の葉」には、男の子の成長と子孫繁栄(家の血が途切れない)を表す、ある特徴があります。
柏の木は、ブナ科の落葉樹で本来であれば冬になると葉が落ちる種類に分類されています。しかし、若葉が出るまで古い葉が落ちずに枝に残るのです。
このように若葉が出るのを見届けるようにして葉が落ちるので、昔の武士の家では跡継ぎ(男の子)が元気に育つのを見届けられるように、血が絶えることのないようにと願いをこめて、お菓子に使われるようになりました。
そして、5月5日の端午の節句のお菓子として江戸時代から食べる習慣になりました。柏餅は日本独自のものなんです。
「この家の跡を継ぐ、子どもが生まれるまでは親は死なない」ことをイメージして、柏の葉で巻いた柏餅は、家系が絶えない縁起のいい食べ物として定着しました。
今よりも昔は、男の子はその家の跡継ぎだとか、家長になるとか、家のことを守っていくものとして考えられていたのですね。
柏餅 豆知識
桜餅の桜の葉は食べることはありますが、柏の葉はゴワゴワして美味しくないので、食べることはすすめられていません。
また、柏の葉で巻くと香りが豊かで、オイゲノールという抗菌成分が含まれているそうです。そして、保湿作用もあり、おもちが乾燥するのを防ぐので美味しさを保てるそうです。
また、柏の葉で巻くことで、おもちで手がベタベタになることも防ぎ、食べやすさにも役立っていると言われます。
柏の葉は縁起ものだけでなく、いい仕事をしているなぁ~と思います。
柏の葉は、ツルツルとした光沢のある方が表面、葉脈がハッキリと確認できてザラザラとした質感の方が裏面です。
柏の葉の表面で巻いている柏餅は、小豆あんで生地は白いものが多く、柏の葉の裏面で巻いている柏餅は、みそあんで生地は薄いピンク色のものが多いんですって!!
お店によっては葉の色を利用し、粒あんとこしあんを区別できるようにしているそうです。
私は、みそあんが大好きです!と言いましたが、確かに生地は薄いピンク色でしたが、柏の葉の裏面で巻かれていたのでしょうか!?
見落としています。(笑) 今年はぜひ、チエックしたいと思います。各ご家庭でも柏餅を食べる時、葉の巻き方をお子さんとチエックしてみてはいかがでしょうか!?