いよいよ今年も終わろうとしています。毎年、一年が過ぎる早さを本当にあっという間に感じるスー先生です。
年末は大掃除、おせちの用意、年賀状…など年始を迎える準備に追われバタバタとしてしまいますね…。
12月は師走と言いますが、本当にそうだなぁと、身にしみて感じます。
そんな年始の準備に、皆さんのお家では「鏡餅」を飾っていますか?今は、和菓子屋さんだけでなくスーパーでも手軽に買える鏡餅。
私は小さい頃、毎年のように鏡餅を飾っていましたが、何故、鏡餅を飾っていたのか分からずに飾っていました(汗)
鏡餅を飾る理由
元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、一年の幸福をもたらすために各家庭にやって来るとされています。そのお迎えした年神様の居場所が「鏡餅」なのです。
年神様は、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授ける神様として大切にされてきました。そもそもお正月は、年神様を迎え入れてお祝いし、たくさんの幸せを授けてもらうためのものなのです。
年神様は、新しい年の幸福や恵みと共に私達に「魂(たましい)」(わかりやすく言うと、生きる力、気力のようなものでしょうか…)を分けて下さると考えていました。
その魂をどうやって分けていただくのか?と言う時に役割を果たすのが「鏡餅」なんです!!
年神様の魂は、年神様が依りつく鏡餅に宿るとされ、この鏡餅の餅玉を分けていただくことで「魂」をいただくのです。
その昔、年の魂となる「年魂(としだま)」をあらわす餅玉を、家の主人が家族に「御年玉」として分け与えました。これが今の「お年玉」のルーツで、「玉」には「魂」と言う意味があるそうです。
そして、この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」で、餅を食べることで体に魂を取り込みました。なので、お雑煮には餅が入っている、と言う訳です。
鏡餅から、お年玉、お雑煮にまで繋がっていたなんてビックリでした。そして鏡餅を飾るだけでなく、そのお餅をいただくまでちゃんと意味があるんですね。
お正月料理として欠かせない「お雑煮」ですが、鏡開きをした後のお餅を使ってのお雑煮も是非!美味しくいただきたいですね。
鏡餅にまつわること
さて、丸い形をしている鏡餅ですが、これは昔、神社に祭られていた聖なる丸い鏡「神鏡」を形取られたとも言われています。
鏡餅は年神様の居場所ですから、ご神体としての鏡をお餅であらわし「鏡餅」と呼ばれるようになったんだとか。
また、二つ重ねるのは大小二段で月と太陽、陰と陽をあらわしていて「円満に年を重ねる」という意味も込められているようです。
そんな鏡餅を皆さんは、どんな場所に飾っていますか?今までの鏡餅の話からいくと、なんとな~く想像ができそうですが…(笑)
鏡餅は、床の間や神棚に飾ると良いとされています。でも「そんな場所がない!」という家も多いと思います。そんな時は「なるべく玄関から遠い部屋」に飾ると良いとされているようです。
今の鏡餅は様々な大きさの物や、鏡餅の形をした物の中に個装された切り餅が入っている物など幅広く販売されています。それぞれのニーズに合わせて買えるのもいいですね。
今年は、コロナ禍の一年となりました…。そして、コロナ禍で迎えるお正月…。例年のようにはいかないことも多いと思いますが、新しい一年を迎えるお正月です。
子どもと一緒に鏡餅を飾り、年神様をお迎えして、コロナウイルス感染拡大が収まることを…そして健康に過ごせることを願いたいですね。