こんにちは!みえハウスのみえ先生です。7月も、もう後半…。早いですね。
前回のブログで、精進料理の一つである「胡麻豆腐」について書きました。
今回は「がんもどき」について書きたいと思います!
「がんもどき」と聞くと、おでんの具…というイメージがありますが、実は「がんもどき」は精進料理の一つとして作られたものなんです。
漢字で「雁擬き」と書く場合もあるそうです。「擬き(もどき)」には「似せて作ったもの」という意味があります。
さて、何に似せて作ったものだと思いますか?
工夫して作る料理がすごい!!
「雁」という鳥の肉に、似せて作ったものが「がんもどき」だといわれています。
なぜ、肉に似せたかというと、肉を食べてはいけない仏教のお坊さんが、野菜だけだと足りないたんぱく質がとれ、肉のように食べごたえのある料理が食べたい!と開発したそうです。すごいですよね!
がんもどきは、豆腐の水分をしぼって、にんじんやごぼう、しいたけ、コンブ、きくらげ、ぎんなんなどを混ぜ合わせて丸くして油で揚げて作りますものね!
最近では、豆腐を凍らせて大豆ミートを作り、お肉の代用にしたレシピがたくさんあります。
日本人は昔から、肉に見立てて豆腐を代用している文化があるのですね…。
「がんもどき」クイズ!!
野菜や豆類だけで作った「精進料理」は、お盆やお葬式の時などに食べられます。昔は、精進料理をみんなで囲んでいただくというのが、お盆の伝統的な過ごし方でした。
今では、少しずつその習わしにも変化が見られます。精進料理は、ご先祖さまの仏壇に供える用としてトレーに乗せて用意し、自分たちの食事はいつも通りというご家庭は多いと思います。
また、育ち盛りのお子さんがいるご家庭では、精進料理だけでは物足りないでしょう…。
でも、精進料理は日本の伝統です。お盆の時期は伝統を重んじて、精進料理の簡単なレシピで一品作ったり、精進料理のお話をしたり、身近に伝統を感じるひと時は大切です。
たとえば、こんな楽しいクイズを見つけました!
Q 「がんもどき」の名前の意味として、正しいのは次のうちどれでしょう?
① 「がん」という食材を「土器」に入れて混ぜたもの ② 「がん」という鳥の肉に似せて作ったもの ③ 最初に作った人の名前が「がん・もどき」さん
このような、クイズをきっかけに、お子さんと「がんもどき」はお坊さんが食べる「精進料理」の一つであること、そして、お盆に「精進料理」を食べる伝統が日本にはあること…が伝えられると思います。
ぜひ、お子さんと身近に伝統を感じるひと時をおもちください。