緊急事態宣言が解除されましたので、トレーニングを再開したみえ先生です。
でも、感染対策には気を抜くことなく日々過ごしています。 先日のトレーニングのことです。
トレーナーさんが「胡麻豆腐」を下さいました。「胡麻豆腐を頂いたけど、家族みんな苦手で…。」とのことでした。私は胡麻豆腐は好きなので、とても嬉しかったのですが、「胡麻豆腐は苦手…」という声をよく聞きます。
まず、胡麻の風味、そしてねっとりした食感が、好きか嫌いかを左右するように思います。このねっとりした食感は、原材料が葛粉(くずこ)だからなんです。
豆腐と呼ばれているので、大豆が原材料だと思われがちですが、胡麻豆腐の原材料は、ごまと葛粉なんです。(葛粉に本葛を用いるのが本式とされています。)
そして、非常に手のかかる製造工程で胡麻豆腐は作られています。
白ごまの皮を丁寧に剥き取る → なめらかになるまですり潰す → 葛粉を水に溶いたものを加えて火にかける → 火にかけている最中は焦げないように練り続ける → なめらかな状態になったら専用の型に移す → 冷やし固める
豆腐状に固めることと、豆腐のようななめらかな食感から(ねっとりしてますが、笑)「胡麻豆腐」と呼ばれるのですね。
スーパーなどで販売されている胡麻豆腐は葛以外の、各種デンプンを使用して大量生産しているものもあります。
もちろん、トレーナーさんが下さった胡麻豆腐は、とても高級感のある胡麻豆腐でした!(上の写真の胡麻豆腐です!)
胡麻豆腐は栄養たっぷり
胡麻豆腐は精進料理の一つであり、奈良県や和歌山県の郷土料理でもあります。
弘法大師(空海)が約1200年前に開いた高野山で、厳しい修行の中で食べる精進料理の一つとして生まれたといわれており、手間をかけて作る作業も修行として考えられていたそうです。
胡麻豆腐には、必須アミノ酸、必須脂肪酸、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミン類が詰まっています。
また、強い抗酸化作用のあるセサミンなどのゴマリグナンを含んでいるため、コレステロール値の低下や免疫力の向上、ガン予防、肝機能強化などの効果が期待できます。
精進料理であっても、修行僧の体をしっかり支える栄養素が胡麻豆腐にはあったのですね。
これからの暑い時期、食欲がない時の栄養補給にもピッタリですね。でも、苦手な人が多い胡麻豆腐、子どもにも人気がないような…気がします(笑)
胡麻豆腐は離乳食後期から食べられます
胡麻の風味とねっとりした食感が、好きか嫌いかは大人も子どもも同じです。好みはあって当然ですから…。
でも、子どもの頃から色んな食材に触れる経験は大切です。胡麻アレルギーがないなら、胡麻豆腐は離乳食後期から食べられる食材です。もちろん、少量からで、胡麻豆腐は弾力があるので小さくしたり、柔らかく煮た野菜と和えたり、配慮や工夫が必要です。
胡麻は、粒のままだと消化がよくありませんが、胡麻豆腐なら胡麻はすり潰されているので問題なく食べられるメリットがあります。
また、スーパーで大量生産されているものは各種デンプンを使用しているものが多いので、胡麻と葛粉で作られたシンプルなものを選び、加工食品なので塩分には注意して、たれやスープは使わない方がいいですね。
大人が食べる時は、わさびじょうゆ、めんつゆなどで食べることが多いと思いますが、甘いソースで胡麻プリン風にしたり、黒みつで胡麻葛もち風にしたり、胡麻豆腐をスイーツ感覚で食べるレシピも沢山あります。
胡麻豆腐をアレンジすることで、苦手な人も食べられるかも!?しれませんね。またスイーツ感覚なら、特に子どもは食べやすくなるかもしれません!
と言いながら、私はスイーツ感覚で胡麻豆腐を食べたことはないので、今回、頂いた胡麻豆腐をスイーツ風にして食べてみようと思いまーす!!
どんな味になるのかな!? 今から楽しみです!!