2月は逃げる…と言われるように、あっという間に過ぎていきますね…。
2月、バレンタインの時期になるとYちゃんとのひと時を思い出します。
Yちゃんは、私が小学校4年生の時に転校して来た女の子でした。
「今日から転校生が来る!」と私はワクワクし、きっと授業が始まる時、先生と一緒に教室に入ってくる!!どんな子かなぁ…友達になれるかなぁ…と思いながら登校しました。
すると、校庭で遊びを仕切っている見知らぬ子がいます。そう、それがYちゃんでした。
“えっ!?転校生!?”と私は只々ビックリ…こんなにすんなり輪に入れる子がいるなんて…。
私は人見知りをするし、慣れるまで時間がかかるし、私と対象的なYちゃんの姿がとてもまぶしく感じました。
“この子すごいなぁ”とポカーンとしてYちゃんを見つめていたことを覚えています。
Yちゃんのおうち
最初からクラスにいたようなYちゃん…そんなYちゃんの人柄のおかげで、すぐに友達になることが出来ました。
Yちゃんのお誕生日会にお呼ばれした時、Yちゃんのお母さんが作ってくれたクリームチキンドリアの美味しかったこと!
Yちゃんのお母さんは料理が得意でケーキやクッキーもお手の物!こんなドラマに出てくるようなお母さんって本当にいるんだなぁ…と思いながら私はドリアをおかわりし、たくさんいただきました。
ある日、Yちゃんからの提案…「バレンタインに担任の先生にチョコレートケーキを作らない?」と!
私はケーキやクッキーを作ることに常に憧れていたので、二つ返事でした。
Yちゃんのおうちにはお菓子作りの道具がたくさんありました。お母さんも一緒に手伝ってくれ卵白でメレンゲを作った時、私の目はまんまるになりました。
作りだしたらお母さんも本気モードになったのか、出来上がったチョコレートケーキはカップケーキではなく、ホールケーキでした。(4号サイズぐらい)
大きなケーキを抱えて学校へ持っていき、先生に渡すと先生はひっくり返ってビックリしていました(笑)
そして、喜んで受け取ってくれました。
平成が終わっても…。
Yちゃんとのひと時は、昭和のほのぼのとしたいい思い出です。
バレンタインの時期になると、Yちゃんはどうしているのかなぁ…とふっと思います。
きっとお母さんのように料理上手な女性になり、腕を振っているように思います。
平成も終わりに近づいている今日この頃…今やバレンタインには、様々な人気商品が飛び交っています。
でも時代は流れても、ほのぼのとした空間をもつことは、子どもにとり大切なことだと感じるのです。
日々慌ただしい時代だから、なおさらです。
私はYちゃんのおうちで、ケーキ作りの技術を学んだ!というのでなく、その空間がとても温かく心に残っているのです。
私の食育教室に通って来る子どもたちにも、ホッとする心地良い空間を提供することを日々心掛けています。
そして、平成が終わっても“みえハウス”での思い出が、温かく子どもたちの心に残って欲しいと願っています。