みえハウスの掲示板設置の日、みえみえ先生と外壁の掃除をしていると、一人のご婦人に「ここは料理を教えてるの?何歳の子どもさんが来てるの?」と聞かれました。

対象年齢【年中(4歳)~小学校2年生(8歳)】を伝え、対象年齢以外でも相談に応じて3歳のお子さんも通っていると伝えました。

そのご婦人は「3歳でも来てるの!」と驚かれたあと「そうやねん!1歳でもできることはあるし、1歳には1歳の役割があるねん!」とおっしゃいました。

小さい頃から何でも経験させることは大切なことだと強く思われていました。

「どんなに頭が良くて、よい学校を卒業して高学歴であっても日常の生活のことが自分でできなければ苦労する…私はそれを身をもって体験した。」と言われるのです。

そのご婦人は、兄妹の中で唯一女の子で生まれ、お姫様のようにかわいがられていたそうです。

そして、7歳の時に突然母親が亡くなりそこから地獄が始まった…と言われました。それは、お姫様のように育ってきたので料理や家事の手伝いを一切したことがなく、生活力が何ひとつ育っていなかったからだそうです。

生き抜く力が与えたもの。

そこからご婦人は、生きていく為に必死にすごした…と言われました。そして、戦争も経験されています。そして戦後、もう一度学校に通い、料理…茶道…社交ダンス…などなど…ありとあらゆることを経験し、ご自身で生きる力を身につけて今日に至るそうです。

だから今では何でもできる!(自分でする!)と言っておられました(和食を極め、お味噌作りもできるそうです。)

また、みえハウスの斜め向かいのマンションは、昔はダンスホールだったと教えてくださり、私たちはビックリしました。もちろん、そのダンスホールに通われていたそうです。今でもダンスのステップは覚えておられるそうです。

長い時間、お話をして下さり、とても元気なご婦人は…なんと…90歳!!と言われ、私たちはまたまたビックリ!!でした。

とても90歳には見えず今までの人生経験が、このご婦人の強さと若さにつながっているように感じました。

持病もなく、昔と体型も変わらず、昔の服は今でも着られる!とおっしゃってました。本当に素晴らしい!のひとことです!!

 

子どもたちの生きる力につながることは?

食育教室をする私たちにはとても貴重なお話を聞かせていただきました。食べることはもちろん、自分で料理を作る経験は子どもたちの生きる力につながっていることを痛感しました。

小さいからできない…させない…ではなく、その年齢でもできること、ご婦人いわく「1歳であってもスプーンをはこぶ!」これが最初に言われた、その年齢の役割なんでしょうね…。幼少期から経験できる機会をもち過ごすことが、生きる力へつながる一歩なのだと思いました。

「頑張ってね!また、いろいろ教えてね。」と言って下さいましたが、人生の先輩から私たちの方が学ばせていただいたひと時でした。

これから、みえハウスに通う子どもたちが料理を楽しみながら生きる力につながる経験ができるように、私もがんばるぞーと力が湧きました!

ステキなご婦人から、みえハウスにエールを贈って 頂けたことに感謝です。

みえハウすーちゃんでした。