梅雨入りすると、子どもたちは室内あそびが多くなります。
保育園で集団保育をしている時、雨の日の室内あそびはひとつの課題でした。
たとえば保育室を広げ、ミニ運動会を提供すると子どもたちは大盛り上がり!!
もう本当に、汗だくです。
子どもたちのエネルギーを発散させることは、おいしく食べられること、ぐっすり眠れることに繋がります。
子どもたちが雨の日でも、楽しく健康に過ごせるように、梅雨を乗り切りたいですね…。
雨の日、私が思ったこと…。
雨の日、室内であそぶ子どもたちの姿を見ると、思い出す幼少の頃の記憶があります。
私は2年保育の幼稚園に通園していました。幼稚園で遊べることが嬉しく、楽しく、機嫌よく通園していました。
特に園庭で遊ぶことが大好きでした。
ある日、雨が降りました。室内で積み木をしながら “今日は外に出られないのかなぁ…” と何度も窓の方向に目を向けていました。
私は、自分から積極的に先生に関わるタイプの子どもではありませんでした。
でも、よほど園庭であそびたかったのでしょう…意を決して先生のところへ行き「どうして今日は、お外に行かないの?」と思い切って聞きました。
ハラハラドキドキしながら、先生に聞いた胸中を、今でも覚えています。
先生は、他の子どもたちと話をしていました。その会話が途切れるのを待って、先生に声をかけたタイミングやその光景まで覚えているから不思議です。
一言で終わらせていませんか?
先生は、私にしっかり向き合ってくれました。
先生は私の肩を優しく抱き、「ほら、見て」と先生が指さす窓の外を一緒に見たことを鮮明に覚えています。
その時、私の気持ちはすぅ~っと納得しました。
この状況の答えは、誰に聞いてもひとつです。 “雨が降っているから外に出られない” と…。
簡単に一言で、片付けられる答えです。
でも、先生は答えではなく、私の心にしっかりと向き合ってくれました。
普段おとなしい私が、ハラハラドキドキしながら、勇気を出して先生に聞いた行動…。
そして、私が園庭であそびたい!!という気持ちをしっかり受け止め、肯定してくれたように感じました。
こんな日常の些細な出来事が、何十年経っても忘れられない温かい思い出です。
毎日の生活の中で、人の気持ちに気付かぬまま、時は流れているかもしれません。
また、何気なく返す言葉で人を傷つけているかもしれません。
特に子どもの心は敏感です。
子どもたちとの会話で、どんな言葉を返しているか…一言で終わらせていないか…。
梅雨の時期を迎えると、私の大好きだった先生を思い出し、少しでも大好きな先生に近づきたいな…と思う私です。