秋の旬の魚といえば、サンマです。脂ののった旬のサンマは本当に美味しく私も大好きです。
子どもにもこの美味しさを味わってほしいものですが、やはり魚は骨が気になるのではないでしょうか…。
小学校や保育園では給食の魚を骨無しにしている所もあるそうです。子どもの喉に魚の骨が刺さると保護者から給食クレ-ムが入るので、その対策として骨無しの魚の需要が増えているとも聞きます。
何が正解なのかは分かりませんが、子どもが魚を食べるのに神経を使う時代になったと感じます。
子どもの成長につながることは?
私の勤めていた保育園では、旬の時期になるとサンマの塩焼きが登場します。一匹を半分に切ったものをお皿に盛り付けます。もちろん、骨はあるので子どもの喉に骨が刺さらないように配慮するのは保育士の役割です。
0歳児、1歳児は保育士がサンマをほぐして骨を取り盛り付けます。2歳児、3歳児は骨の少ない尾の方を盛り付け、4歳児、5歳児は頭の方を盛り付けます。
給食室で全て盛り付ける保育園もありますが、私の勤めていた保育園は全て保育室で盛り付けをします。そして、魚の骨に気を付けて食べるように言葉掛けます。
「骨があったよ!」と得意げに、取った骨を見せてくれる子どもがいたり、お皿には骨だけしか残っていない…というほどキレイに食べる子どもがいたり、子ども自身が骨を意識してしっかりと食べています。
骨を意識しすぎて食べるのが遅くなる子もいますが、どの子も旬のサンマの美味しさを味わっていることには変わりありません。
また、最初は骨が上手にとれなくても経験を重ねることで、徐々にとれるようになっていきます。
何事も経験することが子ども自身の成長につながるように感じます。
骨が刺さった人は誰⁉
美味しい旬のサンマを食べるひと時で、実際に喉に骨が刺さった…ということはありました…。
実は私です…。
子どもはみんなキレイに食べていく中で恥ずかしいやら情けないやら…。喉に骨が刺さった時は、ご飯を丸呑みしたら良いと言われるので、丸呑みしましたがダメでした…。
仕事が終わってから耳鼻咽喉科へ行くと、先生に「ご飯を丸呑みしましたか?」と聞かれ「はい」と答えると、すごく叱られました。
ご飯を丸呑みすると、刺さった骨が扁桃腺の裏側に入り込んだりするので絶対にしてはいけないそうです。
先生のおっしゃる通り、私の刺さった骨は扁桃腺の裏側に入り込み、取るのが本当に大変でした。また、サンマの骨は細いので特に取りにくいそうです。
そして、先生が色々教えて下さったことは、喉に骨が刺さった時は絶対にご飯を丸呑みしないこと。
小さな子どもの場合、骨が刺さっているか確認する方法はお茶や水を飲ませる。刺さっていれば飲み込む時の痛さで体が震え反応するので、すぐに受診するように言われました。
この私の経験を子どもたちに話すと、みんな興味津々でした。「骨に気を付けて食べようね」と言う、私の言葉には重みがあります。何の自慢にはなりませんが…。
保護者の方に話すと「ご飯の丸呑みは良いと思っていた…」と参考になったようです。
子どもには、私のような経験は避けて欲しいですが、私の場合は少し人の参考になったので、貴重な経験になった!と思うようにしています。