8月の公園には誰もいない…ことが多いですよね…。暑い夏、やはり子どもたちの足はプールへ向かうことでしょう…。

私の勤めていた保育園にも小さな砂場がありました。子どもたちは限られた場所 “砂場” で本当によく遊んでいました。

保育園では、暑い夏でも砂場で遊べるように、砂場の上にはテントを張り、環境を整えて短時間ですが、遊べるようにしていました。

汗を流しながらも、黙々と集中して遊ぶ子どもの姿に “砂場の魅力” はなんだろう…と私なりに調べてみたことがあります。

砂場の歴史は1885年アメリカのボストンに初めて作られたそうです…。

これを知った時、へぇーボストン?どうしてボストン?と思いました。でも、その理由は奥の深いものでした…。

その理由…。

それは、貧困や暴力が渦巻くスラム街で、子どもたちの遊び場として作られたのが砂場でした。

砂場を作ると、子どもたちが夢中になって遊び、エネルギーを発散させたそうです。

これをきっかけに、全米では砂場を中心とした児童遊園の設置が広がりました。

この動きが日本にも紹介され、明治の終わりから大正の初めにかけて、日本の幼稚園で砂場が一気に広がったそうです。

この歴史を知り、砂場の奥の深さを改めて感じました。

また、砂場の長所として “年齢を問わずに遊ぶことができ、子どもの発達に応じた遊びを着実に積み重ねていける” とあります。

たとえば、1歳児なら砂をスコップですくってバケツに入れることで道具の使い方を習得する、また、3歳児ぐらいになると言葉によるコミュニケーションもとれるようになり、仲間と物を作る喜びも生まれてくるのです。

これは、保育園の砂場遊びで、繰り広げられる子どもの姿そのものでした…。

どんな場所!?

砂場に対して、“不潔” “服が汚れる” などの意見もあり、子どもが砂場から引き離されがちな現状もあるそうです…。

しかし、そこには子どもたちの触れ合いがあり、技術を習得し、想像力を豊かにする…など砂場から、たくさんの学びがあるのです。

保育園や公園の砂場で、このような学びがあるのだと思うと、砂場は本当に魅力的な場所ですね!!

私は砂場で、子どもたちが型抜きで作ったケーキやプリンをたくさんいただきました。

砂で型抜きができたら大喜び!!そして小枝や葉っぱ、小石で飾り付けて、ケーキやプリンを作ります。

まさに、想像をふくらませて作る楽しみです。また、実際にはケーキやプリンを作るのは難しいけれど、砂場だとそれができるのもひとつの魅力ですね。

自分の想像で、何でもできてしまうのです。

「ケーキできました!はい、どうぞ!」「うわー!おいしそう。いただきまーす」このやりとりで、子どもは大満足の表情です。

子どもも私も、砂に触れるうちに夢中になり、会話が弾む!!そして、何でも作れる…砂場とはそんな魅力的な場所でした。

少し涼しくなってきたら、ぜひお子さんと砂場遊びを楽しんでみて下さい。