4月、新学期の始まる季節です。
私は、〇〇高校、〇〇大学に合格しました!!と子どもたちの写真が並んでる塾の広告を見るのが好きです。
時々写っているんです、卒園生が!!
「うあ―〇〇ちゃん!!大きくなって!!」と卒園生を見つけると嬉しくなり、広告をもって保育園へ出勤していました。
そして、卒園生を知る保育士たちで子どもの成長にビックリして喜び、盛り上がるのです。
広告から、春の嬉しい近況報告を受けることが時々、あるんです…。
サクラサク
ある朝、私は情報番組にふっと目が止まりました。
それは…東大の合格発表の会場で、合格した学生がインタビューを受けているものでした。
目が止まるはずです…その学生は、私が乳児期、幼児期に担任していた卒園生のJ君でした。
年月が経っても、卒園生の顔は分かるものですね…本当に不思議です。
その日出勤した私は、広告のように手に持って説明するものがないので、とにかく口頭で「卒園生のJ君がテレビでインタビューを受けていた」と園長先生から順に伝えていったのを覚えています。
また番組のインタビュー後、J君が関西の自宅に戻って、お母さんに東大合格を伝えるまでを密着していました。
なので、久しぶりにJ君のお母さんの元気な姿まで、テレビで拝見することができて本当に嬉しかったです。
春の嬉しい便りは、どこからやって来るかわからないなあ…と感じた出来事でした。
そのパワーの源は!?
このJ君は、とにかくパワーあふれる子どもでした。
乳児期の頃から好き嫌いなく、本当によく食べ、幼児期になると大人顔負け…というぐらいの量をしっかり食べていました。
運動神経もよく、年長児の時の運動会では、跳び箱6段を跳ぶ姿を披露しました。
様々な場面で活躍する子どもでしたが、私が印象に残っている姿はモリモリ元気に食べているJ君の姿なんです。
本当に食べているものが、見事にパワーに変わっているようでした。
私はこの姿を通して、食べる意欲があると様々な活動の意欲へつながるんだ!!…とひしひしと感じました。
逆に言えば、食べる意欲がないと様々な活動に、なかなか意欲が湧かない…ということです。
いかに、自分の心と体の環境を心地よく保ち、モリモリ食べることにつなげ、パワーに変えていけるかが大切ですね…。
きっと、J君は卒園後もしっかり食べ、スポーツも勉強も、一生懸命頑張れるパワーを備えたと思います。
そして、J君が心と体の環境を心地よく保てるように、お母さんはしっかり支えられたと思います。
関西に戻る密着の時、お母さんとJ君が、二人で写っている小学校の入学式の写真が紹介されていました。
そして、テレビから流れたナレーションは「お母さんは女手一つでJ君を育てました…。」と…。
自宅に戻ったJ君から、東大合格の報告を受けたお母さんの顔は、昔と変わらない“優しくて強い”素敵な笑顔でした。