夏野菜のピーマンと同じ形をしていて、でも色は、赤や黄色やオレンジ色をしている野菜の「パプリカ」が今、旬を迎えています。
ピーマンと言えば、緑色で苦みがあって食べにくいイメージがあり、子どもの苦手な野菜の上位に入る印象があります。
それに比べて、パプリカは肉厚で甘味が感じられ、子どもにとっては、ピーマンより食べやすいのかなぁと思います。
ただ、見た目がピーマンと一緒なので子どもには、それだけで何だか敬遠されてしまいそうですねぇ…。
ピーマンもパプリカも同じ科、同じ一種です。
ピーマンもパプリカも、ナス科のトウガラシ属の植物で、辛みのないトウガラシの一種になります。と言うことは、同じ仲間なんですねぇ。
ピーマンは成熟前に、収穫するので緑色をしています。収穫時期で収穫せず熟させると赤色や黄色へ変化していきます。これを「カラーピーマン」と呼びます。
そのカラーピーマンの一種が「パプリカ」なんです。(ピーマンが熟すと赤色になりますが、それは赤ピーマンでパプリカとは別々の野菜になります。)
カラーピーマンは他に、ジャンボピーマン、トマトピーマン、くさび形ピーマン、小型カラーピーマンと、全部で5種類あるようです。こうして聞いても、パプリカしかしらないなぁ…(汗)と思いました。
パプリカは、オランダから生鮮食品が解禁された平成5年以降から日本でも普及し始めたようです。「パプリカ」という名前は、オランダ語で「ピーマン」っていう意味なんですって。
日本では、宮崎県や茨城県などで生産されていますが、オランダ、韓国、ニュージーランドなど輸入品が多く、お手頃価格で購入できます。日本で特によく見かけるのは韓国産でしょうか。
パプリカは食べやすい!?
パプリカの色は「赤」「黄」「オレンジ」の3色が一般的ですが、色だけでなく甘味の強さも違うんです!!
一番甘いのは「黄色」次に甘いのが「オレンジ」最後に「赤色」の順番です。苦味のあるピーマンが苦手な子どもも、甘味のあるパプリカは食べやすいかもしれませんね。
パプリカは栄養面でも優れていて、ビタミン、カロテン、食物繊維などを豊富に含み、ビタミンCもカロテンもピーマンより約2倍も多く含まれています。
また、パプリカに含まれるビタミンは、熱によって壊されにくい特徴があるので効率良く栄養素を摂取できます。
ただ、加熱時間が長くなると栄養価が落ちてしまうので、炒めたり揚げたりする場合は、さっと火を通すことをおススメします。煮込む場合は、栄養素が溶け出しても飲むことができるので、スープはおススメです。また、生のままサラダにしても美味しく食べられます。
ズッキーニのブログでも書きましたが、みえハウスのレッスンで「ポトフ」を作った時に、ズッキーニと一緒にパプリカも入れました。彩りもよく、おかわりして食べる子どもの姿も見られました。
旬の季節にご家庭でもパプリカを食べる経験をしてみてはいかがでしょうか?