1月になると、勤めていた保育園でのお餅つきを思い出します。
つきたてのお餅の美味しさは、格別ですね。お餅つきの日の昼食は、あん餅、きな粉餅、お雑煮です。
子どもたちは勢い良く食べ、おかわりの連続です。「あわてず、ゆっくり食べてね」と言葉がけていた私です。

0歳児クラスのお母さんは「まだ、お餅を食べたことがなくて…」と心配されますが、この日はお餅を食べることを経験する日でもあります。小さくしたお餅を口に入れると、パクパク食べる0歳児の子どもたち。
美味しいものは小さい年齢でも分かるんだなあ…と感じるひと時でした。

お餅の大人バージョンもありまして、納豆や大根おろしでいただきます。これが本当に美味しくて、保育士たちのお楽しみでもありました。

また、すまし汁仕立てのお雑煮が私にとり、とても美味しく新鮮でした。
お雑煮は、日本の伝統料理ですが、お餅の形やだしの取り方など、食べ方はいろいろ…。

保育園で食べたお雑煮は、私の家のお雑煮とは全く違うものでした。

こだわったら損かも!?

私の母方の祖母は香川県の生まれでした。

私が小さい頃から食べていたお雑煮は、甘い白みそ仕立てで、お餅はなんと!あん餅でした。

このお雑煮の由来は、徳川吉宗の時代に砂糖の生産が奨励され、讃岐地方で生まれた珍しいお雑煮のスタイルでした。
なので、決して我が家のオリジナル…というわけではありません!!

祖母から母に受け継がれたこのお雑煮…最初は父もビックリしたそうです。が…今では大好きになったそうです。

そして、義妹…やはりビックリしてました。が…今年も美味しそうに食べておりました。

“郷に入れば郷に従え”…という言葉があるように、自分の好みは別として“こんな食べ方もあるのか…”と口にできる方が
世界が広がり楽しいように思います。

“この食べ方しかダメ” “この味しかダメ”という、こだわりは食べず嫌いにつながるように思います。

私の父も義妹も、このお雑煮を受け入れてくれたから、続いている我が家の伝統の味…そう思うと二人に感謝です(笑)

持ち続けたいもの…。

そもそもお雑煮は、お供えの鏡餅を下げた後に頂く…という習わしから始まったそうです。

関東では焼いた角餅にすまし汁、関西では煮た丸餅にみそ仕立て…という風に東西で異なる形で広まりました。

また、具材にはその土地の名産品や、地元で生産したものが用いられました。
そして、だしによって全く違う味わいになるお雑煮!なんて奥深く魅力的な食べ物なんでしょうか!

たとえば、広島のお雑煮は“福をかき寄せる”という縁起担ぎの意味を込め、名産のかきを入れる家庭もあるそうです。
かきのお雑煮…食べてみたい…色んな地方のお雑煮…食べてみたい…と私の好奇心がかきたてられます。

“何が入っているのかな?” “どんな味がするのかな?”という好奇心は、未知の世界を知ろうとする行動につながります。

好奇心は、大人も子どもも持ち続けたい気持ちです。

今年も好奇心旺盛に、子どもと共に楽しみたい私です。