緊急事態宣言が発令されレッスンを中止している間、少しでもおうちで、子どもたちに楽しんでもらえることを!!と考え「ちょこっとお楽しみ袋」を始めました。
みえハウスの外壁にお楽しみ袋を吊して1ヶ月が過ぎ、袋は600袋以上持ち帰って頂きました。このお楽しみ袋を通して、地域の方々とコミュニケーションを図るきっかけになり、有り難いなぁ…と思っています。
「毎日、楽しみにしています。」とみえハウスの前を通ることが、お子さんとの散歩コースになっているお母さん…。
たまたま、みえハウスの前をお子さんと通り「すみませ~ん。頂いていいんですか?」と聞いて下さるご丁寧なお父さん…。
おばあちゃんに促され、外壁の前で「ありがとう…」と大きな声でお礼を言ってくれるお子さん…。などなど、コロナ禍の今ですが、心が温かくなることが沢山ありました。
そんなある日、外で作業をしていた私たちに声を掛けてこられたお母さんがいました。
子どもが、どこで何をして、どう感じてほしいか…。
そのお母さんは、お楽しみ袋のことをご存知だったようで「家にあるものを持って来たらいい…って感じでは、ないんですよね…」と聞かれたのです。
きっと、“お楽しみ袋に入れるものを持参できますよ…” という意味で聞いて下さったのだと思います。「あっ、いやぁ…すみません…」と私たちの戸惑った様子を察して下さり、「そうですよねぇ…。」と笑顔で言って下さいました。「ありがとうございます…。」とその方のお気持ちには心から感謝でした。
私たちは、“ねらい” をもってお楽しみ袋を子どもたちに提供しています。その “ねらい” は 「おうち時間を楽しむ」 というものです。
その “ねらい” に向かう内容が、折り紙あそび、シールあそび、ぬりえあそび、など…になり、お楽しみ袋の内容に繋がるのです。つまり、子どもが、おうちで好きな遊びをして、楽しい!と感じてほしいのです。その遊びの提供ということです。
また、この1ヶ月お楽しみ袋の “ねらい” を変えた日もありました。たとえば、「こどもの日」のお楽しみ袋のねらいは、「子どもの健やかな成長を願う」として自粛ムードの中、楽しい気分になるようにラッピングをこいのぼり風にして中身はプチプレゼント風にしました。
“鯉の滝登り”のように、この逆境を子どもたちが乗り越えていけるように願いを込めて作りました。
また、「母の日」のねらいは「毎日、頑張っているお母さんを労う」として、お楽しみ袋の対象をお母さんにしました。そして、ねらいに向かう袋の内容は入浴剤に!またゴールデンウィークはステイホームだったので、温泉旅行気分が味わえる入浴剤を選びました。(箱根、由布院、草津、道後、などなど…。)
「お母さんへのプレゼントにもどうぞ!!」とメッセージを書きましたので、みえハウスの前でお父さんとお子さんが「どれにする?有馬?」と相談している声を聞き、微笑ましかったです。
もちろん、これからもねらいを変えた、お楽しみ袋を提供する日もあると思います!
子どもがこんな風におうちで過ごせたらいいなぁ…と思う姿が、私のねらいです。
お楽しみ袋に、ねらいに沿ったメッセージを書くことを大切にしています。たとえば、ドラえもんのスイッチカバーには「おうちで過ごす時間が楽しくなるように、ドラえもんのスイッチカバーで、お部屋を模様替えしませんか!?」とメッセージを書きました。おうちに居る時間、ポップなドラえもんのスイッチカバーを付けることで明るい気分になれば!!という思いを込めました。
また、プーさんのスポンジには、「おうちをピカピカにしてね!」と楽しくお手伝いができるきっかけになれば!という思いでメッセージを書きました。
メッセージを読むのは、保護者の方なので「なるほど!」と思って頂ければ、お子さんに説明したり、保護者の方がお子さんへのお土産に持ち帰ったりする姿が想像できます。そして、袋がなくなっていくとメッセージが届いているようで嬉しくなります。
私自身、ねらいをもって内容を考えると、あれもこれもとアイディアが浮かび楽しくなるのです。これは普段の食育教室のレッスンにおいても同じです。
「今日はシールあるかなぁ…。」とお母さんとお子さん。お子さんはまだ小さいので、シールセットが嬉しいようです。お手紙を書きたいお子さんは、ミニレターセットがお気に入りです。
お子さん一人ひとりに応じた、お楽しみ袋でおうち時間を楽しんで頂けたら本当に嬉しいです。お子さんのおうち時間が楽しくなるお楽しみ袋は、もうしばらく継続していきます!!