先日、こんな新聞記事が目に留まりました。
幼児期に物事を諦めずに挑戦するなど「がんばる力」を身につけると、小学校になって思考力が高くなる傾向があることが、ベネッセ教育総合研究所の調査でわかったそうです。
同研究所は、保護者が子どもの意欲を大切にすることの必要性を指摘しています。
子どもを持つ母親402人を対象に、同じ子どもを3歳から小学4年生までの間、追跡調査をしたそうです。
調査では、「物事を諦めずに挑戦することができる」や「自分でしたいことがうまくいかないときでも、工夫して達成しようとすることができる」など4つの調査項目を「がんばる力」と定義して実施したそうです。
まさに、私の食育教室で子どもに育ってほしい力として大切にしていることです。
諦めずに考えられるように…。
幼児期から自分で工夫して行動する姿勢があることが、小学校入学後の新しい学習にもいい影響を与えているそうです。
私は保育士をしていたので、子どもが自分の頭で考え、自分の気持ちを表現できる保育内容を心掛けていました。
たとえば、クッキング保育なら、どんな風に盛り付けたら美味しそうに見えるか…と自分で考えて盛り付けてみる。
でも、お皿からこぼれてしまった…なぜだろう…子どもは気づき次回工夫ができるか…。
包丁を使うと、最初からは上手く切れない、指を切るかもしれない…それでも諦めずに挑戦し続けられるか…。
この過程を、しっかり認め見守ることで、子どもが諦めず次への意欲と工夫につなげられるように促します。
もちろん、なぜ上手くいかないのか…は子ども自身が気づけるように投げかけ、子ども自身が考えて取り組めるようにしていきます。
私にできること
子どもの「がんばる力」が身についているかは、幼稚園と保育園の出身や親の仕事の違いによる差はなかったそうです。
しかし、親が子どもの意欲を大切にしたり、子どもが自分で考えられるように促したりするほど、「がんばる力」が高かった…ということでした。
食育教室の保護者の方は、「家で料理の手伝いをしたい!!と子どもはいうけれど、なかなか現実は難しい…」と言われます。保護者の方も、仕事と子育ての両立を頑張っておられると思うのです…。
その中で子どもの意欲を大切したい…と常に葛藤されていると感じます。保護者の方から「食育教室で、家ではなかなか実践できないことをたくさん経験させて下さって感謝しております。」と言って頂くと、お役に立てているんだ…と嬉しくなりました。
私にできることで、子どもの「がんばる力」が身につけば、本当に嬉しいことです。
仕事と子育ての両立を頑張っておられる保護者の方のお役に立てれば幸いです。