2月も、もうすぐ終わりますね…。少しずつ春に近づいていく、この季節の変わり目がなんとも好きなみえ先生です。

3月になると、すぐにやって来るのが「ひなまつり」です。私が保育園に勤めていた今ごろは「ひなおどり」の練習を女の子たちと楽しんでいました。

「♪ うれしいひなまつり」の曲に合わせて扇子をもって踊ったり、「♪ はなかげ」の曲に合わせて、から傘をもって踊ったりしていました。

「ひなまつり会」当日は、年長、年中の女の子は、園にある着物を着て踊り、まさに女の子の節句!満喫!という感じでした。

そして、もう一つのお楽しみは、ひなまつりメニューの昼食でした。

保育園でのひなまつりメニュー

まずは「ちらし寿司」です。ひなまつりに食べる、ちらし寿司の具には、さまざまなお祝いの意味がこめられています。

長生きを願う「えび」や先を見通せる「れんこん」など、地域によっても、さまざまですが願いをこめた具が使われます。

そして、「菜の花の白和え」です。菜の花を見たら、春を感じますね。2月~3月にかけて多く収穫できる菜の花は、かたいつぼみのうちが食べごろです。

塩を加えた熱湯で手早く茹でると、ビタミンCが損なわれず歯ざわりもよく仕上がります。菜の花のビタミンCは、ブロッコリーと同じぐらい含まれています。

そして、「ハマグリのお吸い物」です。昔から、二枚貝には「ひめさま」(女の子)という意味があり、ひなまつりにお供えされてきました。

また、ひなまつりには、将来良い夫婦になれますようにという願いもこめられています。

おうちでもステキなひなまつりを!!

ハマグリは、2枚のからがピッタリと重なり合うので、仲の良い夫婦を表しています。ですから、結婚式のお吸い物にも使われていたのですね!

ハマグリはお吸い物にすると、とても濃いうま味が出て美味しくなります。カルシウムなどの栄養もたっぷりです。また、そのまま焼いた焼きハマグリやお酒で蒸して作る酒蒸し、クラムチャウダーなどの洋食にしても美味しいです。

「ちらし寿司」「菜の花の白和え」「ハマグリのお吸い物」とこのような、保育園でのひなまつりメニューでした。

でも、子どもにとっては少し食べにくい献立かもしれません。なので、「鶏肉のから揚げ」または「ひとくちカツ」などがプラスされた献立でした。

そして、デザートは「いちご」で子どもたちは、ホクホクでした。

お酢が苦手な子どもがいたり、菜の花は「苦い」という子どもがいたり、ハマグリを噛み切れない子どもがいたりしましたが、行事食に触れる経験は大切です。

子どもの好きなメニューと組み合わせたり、食べる意味を伝えたりしながら、おうちでもひなまつりメニューを味わってみてはいかがでしょうか?