本にまつわる宿題と言えば、夏休みの読書感想文です! もう12月なのに季節外れの文章を書く、みえ先生です。 ごめんなさい!(笑)
子どもの頃、“本を読む” ということが苦手だった私には、かなり苦痛な宿題でした。一冊を読み切る集中力もなく、だらだらとページをめくり、挙句の果てには、“あとがき” だけを読んで罪悪感たっぷりの読書感想文を提出したものでした。
こんな私でしたが、小学5年生の時だけは、「たくさん本を読んだ!」と大きな声で言えます!(笑)
私が本を読むきっかけとなったのは、担任の先生のある工夫でした。
クラスに登場したものは!?
この担任の先生は、読書活動を推進する先生でした。そして、先生はクラスの掲示板に棒グラフを貼りだしたのです。
その棒グラフとは、本を1冊読むとシールをひとつ貼れるというもので、クラス全員の名前が記入されています。なので、本を読んでないと棒グラフは伸びることはないのです。
その事実は、棒グラフを通して周りにも報告されてしまいます…。「厄介なものが登場したなぁ…。」とつぶやく私でした。
また、「私の棒グラフだけが伸びなかったら、どうしょう…恥ずかしいなぁ…」と思い、仕方なく私の読書生活が始まったのでした。
図書室で私が本を選ぶポイントは、“薄い本” “活字が大きくて少ない本” でした。とにかく冊数だけを稼げばよい!という姑息な考えでいっぱいでした。
しかし、姑息な選択でしたが読んでみると「本って面白いなぁ…」と読書感想文のために読もうとした時とは、ちがう感覚が芽生えたのをよく覚えています。
そして、1冊読むたびにシールを貼り、自分の棒グラフが伸びていくのが嬉しくて仕方ありませんでした。
子どもがチャレンジする “きっかけ” 作り!!
私にとってこの棒グラフが、さほど読書が苦痛でなくなった “きっかけ” です! 何事も “きっかけ” って大事だなぁ…と子どもの頃の思い出のひとコマを振り返り、改めて思いました。
そして自分が保育士になった時に、子どもがチャレンジする “きっかけ” になるカードをよく作りました。たとえば、“なわとびチャレンジカード” 5回、10回とチャレンジしてカードにシールを貼りました!
でも、カードは個人カードであり公開するものにはしませんでした。棒グラフのようにクラス全員で見ることができ、友だちにライバル意識をもって取り組む経験も大切でしょう…。
しかし、私は友だちと自分を比べて頑張るより、自分で目標を立てて、それに向かって頑張る方が好きです。
みえハウスの「すき、きらいとサヨナラできる」という言葉は、食べ物のすき、きらいだけでなく、「過去の自分とサヨナラできる」という意味もあります。比べるのは友だちとではなく「過去の自分」と「今の自分」だからです。
一人ひとりの子どもの未来が輝くように、子どもがチャレンジする “きっかけ” 作りをみえハウスは目指します!!