私(みえ先生)の勤めていた保育園では、年長児になれば、「芋掘り体験」のお出掛けがありました。秋ならではの食育体験ですね。

子どもたちはスコップで土を掘り、サツマイモを掘り起こそうと必死です。でも、サツマイモをスコップで傷つけないように伝えているので慎重に掘ります。

力と心を込めて掘って、掘って、サツマイモを掘り起こすと、子どもたちから歓声が上がります。

サツマイモのつるを持って手を高く挙げる子どもたち!!サツマイモとやっと出会えたその笑顔は輝いていました。ステキな秋の思い出です。

さて、急な展開ですがここで問題です(笑) このサツマイモ…仲間として一番近い植物は次のうち、どれだと思いますか?

①じゃがいも ②アサガオ ③りんご

サツマイモ豆知識

正解は②のアサガオです!!

サツマイモは、ヒルガオ科というアサガオと同じ仲間の植物なんですって!暖かい地域ではアサガオに似た、うすいピンク色の花が咲くそうです。

サツマイモは荒れている土地でも育つ強い植物だったので、戦争中に食べ物がなくなった時でも作ることができ、お米の代わりに食べた…とよく聞きました。

また、食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含まれ、秋に収穫したサツマイモを数か月置くと甘みが増すそうです。

昔からサツマイモは、本当に重宝する食べ物だったのですね。今でもサツマイモレシピは豊富ですものね…。

おかずにも、おやつにも、サラダにもなるサツマイモ!!老若男女、好きな人は多いでしょうね!ちなみに、私たちが食べているのはサツマイモの「根」が太くなった部分なんですよ。

子どもは大好き!!スイートポテト

話は「芋掘り体験」に戻りますが、保育園では、収穫して持ち帰ったサツマイモでクッキングを楽しみました。

子どものワクワクした気持ちは「芋掘り体験」から継続しています。その気持ちを大切に次の活動へと繋げていきました。

子どもは大きなサツマイモを手に持ち一生懸命に洗います。そして皮を剥きます。硬いサツマイモを慎重に切り、大きな鍋に入れてやわらかくします。そして、サツマイモをつぶしていきます。

これは、子どもたちの大好きなスイ-トポテトを作る手順です!どの子どもも作業に集中し真剣に取り組みます。

出来上がると本当に嬉しそうな顔でペロリと食べます。誰も残す子どもはいません。自分で収穫したサツマイモで作ったスイ-トポテト!!その味は格別だったに違いありません!!

このように、秋ならではの食育体験を子どもたちはワクワクして楽しみました。子どもたちが、美味しそうにスイートポテトをほおばる姿は、今でも心に残っています。

そしてサツマイモは戦争中でも、どんな土地でも、育つ強い植物だと振り返りました。

サツマイモと今の時代を重ねて、子どもたちにコロナ禍の環境でも負けずに強く育ってほしい!!と私の心はつぶやくのでした。