秋と言えば「食欲」「読書」「芸術」の秋!と言われますが私は、やっぱり「食欲の秋!」のスー先生です。
秋の味覚!と言われて食べることもそうですが、秋は味覚狩りも多くなる季節ですね。
今年は、コロナの影響で例年のように味覚狩りを楽しむことができない状況であったり、農園側もコロナ対策をしているけれど来園者が激減している…と言うことも聞きます。
自分で採ってその場で食べられる味覚狩り。秋に旬を迎える「きのこ」の中にも味覚狩りを楽しめる「きのこ」がありますね。
本当にきのこには、色々な種類があります。日本では食用としてのきのこは、なんと約100種類もあるんですって!!
私たちの日常では、しいたけ・えのき・ぶなしめじ・まいたけ・なめたけ・エリンギ・マッシュルームなどが身近ですが、食用のきのこの、ほんのひと握りなんですねぇ…。
しいたけ食べられますか?
私は小さい頃に「しいたけ狩り」に行った記憶があります。でもその頃は、しいたけを採ることは楽しかったですが、食べることはビミョーでした(笑)
採りたての新鮮なしいたけをそのまま網の上で焼いて、醤油をかけて食べる!今でこそ「サイコー!!」と思いますが、子ども心に「美味しい!」とは思えませんでした…。
しいたけは嫌いではなかったのですが、しいたけの含め煮は苦手でした…。(巻き寿司の具の含め煮を取り出して食べていたなぁ~と、思い出しました。今は大丈夫です!)
みえハウスに通う子どもたちの中にも「きのこ嫌い…」と言う声を聞きます。
きのこと言っても種類があるので「しめじは食べられるけど、しいたけは食べられない」など、きのこ類全てが嫌いではないケースもあります。
そんなきのこ類の、苦手なきのこランキングを目にしました。
結果は…1位しいたけ、2位まいたけ、3位ぶなしめじ、と言う順位でした。
そして更に、しいたけ嫌いな人が多いのには、科学的に証明されている次の理由があるそうです。
しいたけは変わった菌類で、硫黄を吸収し硫黄成分のレンチオニンが、あのしいたけの独特の香りとなるようです。
特に子どもは変わった匂いに敏感なので、レンチオニンに拒否反応を示すことが多く、しいたけが嫌い…となるんですねぇ。
大人になると食べ物の苦手は克服されることもありますが、レンチオニンを含む食材はほとんど存在しないため「しいたけ嫌い」を克服するチャンスが少ないまま大人になってしまう人もいるのでしょうね。
他にも火を通すと、ぐにゃっ・ぬるっとする感触や、見た目が気持ち悪い…などの理由もあるようです。
きのこはヘルシーで体にいい!
きのこ嫌いの人は多いようですが、きのこ類は「食物繊維」が豊富でおなかの調子を整えてくれるので、腸内環境の改善に効果的なんです!
食べることで肥満や便秘の予防につながります。また、毎日の食事で不足しがちな「ビタミン」や「ミネラル」も含まれていて、大人は特に美肌作りに欠かせないビタミンB群が豊富です。
さらに、低カロリーでヘルシーなのでたくさん食べても太りにくい!!と、いいことづくめのきのこなのです。
しいたけ・しめじ・まいたけなどは調理する前に30分~1時間程天日干しすることで、きのこに含まれる「エルゴステリン」と言う脂質の一種がビタミンDに変化し、栄養価がアップします。
しいたけに関しては、生より干して乾燥させることで水分が抜け、うま味と栄養価が凝縮されます。また、ビタミンDが生しいたけの30倍以上に増えます。
9月のみえハウスのレッスンでは、旬のきのこを使った「キーマカレー」や「ミルクスープ」などを作りました。
作る前には「きのこ苦手…」と言っていた子どもも、いざ自分で作ると「美味しい!」と言って食べられたり、少しだけ食べられたりしている姿が見られました!
匂い、食感、見た目など嫌いな理由は様々でも、自分で食材に触れたり、お友達と一緒に楽しく食べたりすることで、嫌いな食べ物に挑戦する子どもたちの姿は、いつも嬉しくなります。
この秋、色々な種類があるきのこの中からひとつでも「美味しい!」と食べられるきのこが見つかるといいですね。