こんにちは。みえハウスのスー先生です。
今の季節に美味しい「みょうが」
少しクセのある味なので、大人でも苦手な方はいるかもしれませんが私は、この「みょうが」が好きです。
薬味として使われることが多いですが、千切りにしたみょうがを生ハムに巻いて、オリーブオイル、ブラックペッパーをかけて食べると美味しくて、はまっています!
みえ先生も「美味しい!!」と食べてくれて、はまっています!(笑)
“みょうが”は漢字で「茗荷」と書きます。そして「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」というお話を聞いたことがあります。
チューラパンタカって知っていますか?
その昔、お釈迦様に周利槃特(しゅりはんどく=チューラパンタカ)と言うお弟子さんがいました。
とても物覚えが悪く自分の名前まで忘れてしまう程でした。そのため自分の名前を書いた名札をかけていましたが、それさえも忘れてしまうほどでした。
チューラパンタカには兄がいましたが、兄はとてもかしこい人でした。チューラパンタカの物覚えの悪さに困りはてた兄は、弟のチューラパンタカを見放してしまいました。
実は、チューラパンタカの忘れんぼうにはちゃんと訳があるのです。チューラパンタカは前世では、一度聞いたら忘れないほどの、かしこいお坊さんでした。
それで、お経の覚えられない他の弟子たちをバカにして笑ってしまいました。その報いを受けて、いくら覚えようとしてもすぐに忘れてしまうのです。
兄に見放されたチューラパンタカを、お釈迦様が見つけ精舎へと連れて帰りました。そして、お釈迦様はチューラパンタカに一枚の布を渡し「塵をはらう」「垢をおとす」と言いながら掃除をするよう伝えました。
それから、くる日もくる日も、何年も、その言葉を唱えながら掃除に励みました。布はどんどん汚れていきます。ところが、布が黒くなればなるほど、チューラパンタカの心は清々しくなっていくような気がしました。
茗荷(みょうが)の由来
そしてある時「そうか!塵とは心の中につもった塵。今あることを当たり前にして、感謝を忘れたみにくい心のこと。垢とは心にしみついた垢。思うようにならないと人のせいにして、怒ったり嘘をついたりする汚い心のことなんだ!」
「取りつづけなければいけないのは、家の塵や垢より、もっと汚い自分の心の塵や垢だったのだ。」と、チューラパンタカが気づくと心にサッと光が差しこみ晴々とした気持ちになりました。
お釈迦様を素直に信じて、おこなってついに、チューラパンタカは悟りをひらくことができたのでした。
このチューラパンタカの気づきは、すごいなぁと思いました。
そしてチューラパンタカが亡くなって、お墓のまわりに草が生えました。
名札を背中に背負っていたチューラパンタカにちなんで名前を「荷(にな)う」と言うことで、その草に「茗荷(みょうが)」と名付けられたそうです。(名には草かんむりがつきます。)それが今日まで残っているお話です。
こうして、みょうがにまつわる話を知るだけでも、「みょうが」という食べ物が奥深く感じますね!
ちなみに、みょうがは生姜の仲間で、私達が食べている部分は、“花のつぼみ”だそうです!!
また、みょうが特有の香り成分(a-ピネン)は夏バテ予防にも効果があるんですよ。そして食用に栽培しているのは日本だけで、日本でしか食べられない野菜のひとつなんです!! この夏ぜひ、みょうがをおススメします。