今回、ブログのカテゴリーに “ゆりにっき” というものを追加しました。 “ゆりにっき” とは、私が保育士時代、年長児を担任していた時に月1ペースで発行していたクラスだよりです。5歳児クラスの名前は、ゆりぐみなので “ゆりにっき” と名付けました。
ゆりぐみが卒園する時、保護者の方々が作って下さった卒園記念文集に、このクラスだよりを全て綴って下さったので、いつでも読み返すことができるのです。
卒園式、入園式は行われて当たり前でした。まさか今、コロナウイルスという敵が現れ、大切な卒園式や入園式がウイルス対策の形で行われることなど、想像もつきませんでした。この度、私も初心に戻り当たり前のことに感謝を深めなければ…と久しぶりに卒園記念文集を読み返しました。
すると、子どもたちのエピソードに思わず心がほっこりしたのです。
私は3月、4月、思わぬ形で卒園式や入園式、また進級を迎えた話を聞くたび、とても複雑な気持ちになっていたからです。
でも、子どもの共通点は、どんな時も前向き!と文集を読み返し改めて感じました。そんな子どもの姿が伝われば…と思い、“ゆりにっき” を抜粋、編集してブログに掲載することにしました。
4月、小さなひとコマから子どものワクワクしている様子を感じて頂けたらと思います!(私の担任として、やる気満々の文章から始まって恐縮ですが…笑)
4月、はじめに…。
ゆりぐみを担任できることに嬉しさいっぱいの、みえみえ(←私のこと)です。今年のゆりぐみを担任するにあたり、私の中のテーマは、“こひつじオンリーワン=一人ひとりを大切に” というものです。この “こひつじ” という言葉は聖書の中のお話から…。
“羊飼いが100匹の羊を散歩させていた時、1匹のこひつじが迷子になりました。羊飼いはその1匹を必死に探しました。羊飼いの1匹を思う気持ちが99匹の羊には伝わり、見つかるまで99匹は待っていました。そして、迷子のこひつじは見つかり100匹揃って帰ることができました…。” というお話です。もし羊飼いが探しながら「1匹ぐらい居なくても…」と思っていたら、みんなバラバラになっていたと思います。
この1年、子ども一人ひとりを大切に、私の役目は羊飼いだと思っています。そして、“オンリーワン” という言葉…。“世界に一つだけの花” がヒットする世の中、“ナンバーワンよりオンリーワン” というフレーズはこれからの時代、ズシッときます。
一人ひとりをかけがえのない存在として認め合う、大切にし合う “ゆりぐみ” というひとつのクラスになるように願いを込めてテーマを考えました。5歳児の年間目標 “自信をもって過ごす” につながるように一人ひとりの個性を大切にこの1年を過ごしていきます!
はじめてのゆりぐみタイム
“やって来た!!やって来た!!ゆりぐみの部屋に!!” 進級して初めてのゆりぐみタイム。どの子も “ゆりぐみ!!(年長児)” としてやって来た!!
少々テンションは高め…そりゃぁ~~ゆりぐみになったんだもんなぁーーと今日は寛大な私。どうぞ飛び跳ねなさい…大声でハシャギなさいと…。
さて、ゆりぐみになって自分の気持ちを一言、言ってもらうことにしました。1人が「うれしい」と言えば次の子は、「たのしい」また次の子は、「うれしい」次は「たのしい」…ほぼこの繰り返しで終わりました。(笑)
この時の子どもの表情は、絵に描いたようにイキイキしていました。誰も口ごもることなく、全員の声が聞けて私は嬉しかったです。
一言に込められている一人ひとりの思いが充分に伝わってきたひと時なのでした。