秋は食べ物が美味しい季節です。柿狩り、なし狩り、芋掘り…などなど旬の果物や野菜に触れ合うイベントも企画されます。
私も幼少の頃、家族で柿狩りに行ったことをよく覚えています。木からもいで食べる柿がとても美味しく、私は硬い柿より熟した柿の方が美味しく感じ自分の好みも発見しました。
今では、果物や野菜はス-パ-で見ることがほとんどです。年中売られている野菜もあるので旬が分かりづらくなります。
このような環境では、子どもはどんな風に果物や野菜ができているのか分からなくても不思議ではありません。
やはり、子どもが自然の中で、果物や野菜に触れ合う体験をすることは食育のひとつとして大切に感じます。
掘って、掘って、やっと出会えた!!
私の勤めていた保育園では、年長児になれば、芋掘り体験のお出掛けがあります。バスにのり神戸の郊外まで行きます。バスの中では“芋掘りのうた”を歌い、子どもたちのワクワクする気持ちは高まっていきます。
そして、畑に到着‼ いよいよ芋掘り開始です‼
子どもたちはスコップで土を掘り、サツマイモを掘り起こそうと必死です。でも、サツマイモをスコップで傷つけないように伝えているので慎重に掘ります。
力を込めて掘って、掘って、サツマイモを掘り起こすと、子どもたちから歓声が上がります。
サツマイモのつるを持って手を高く挙げる子どもたち‼ サツマイモとやっと出会えた‼ その笑顔は輝いています。
自分の力で掘り起こすとサツマイモに愛情が湧くようで、子どもたちは抱きかかえ大切に運びます。
この体験でサツマイモがどのように出来ているのかが分かり、食べ物を大切にする気持ちが芽生えるように感じます。
収穫したサツマイモは保育園に持ち帰ります。ス-パ-で売っているサツマイモではなく、まだ土のついているサツマイモに触れ合う体験は本当に貴重です。
秋ならではのクッキング!!
翌日、保育園では収穫したサツマイモでクッキングを楽しみます!
子どものワクワクした気持ちは昨日から継続しています。その気持ちを大切に次の活動へと繋げていきます。
子どもは大きなサツマイモを手に持ち一生懸命に洗います。そして皮を剥きます。硬いサツマイモを慎重に切り、大きな鍋に入れてやわらかくします。そして、サツマイモをつぶしていきます。
これは、子どもたちの大好きなスイ-トポテトを作る手順です!どの子どもも作業に集中し真剣に取り組みます。
出来上がると本当に嬉しそうな顔でペロリと食べます。誰も残す子どもはいません。自分で収穫したサツマイモで作ったスイ-トポテトの味は格別だったに違いありません‼
そして、サツマイモのつるも食べられることを子どもに伝えます。つるのついたサツマイモはス-パ-では売っていませんから、みんなびっくりです。
つるをこまかく切り、ホットプレートでごま油と醤油で炒めます。そして、炒めたつるをご飯に混ぜ合わせます。それをおにぎりにして食べるととても美味しいのです。
秋ならではの食育体験を子どもたちはワクワクして楽しみました。
その季節ならではの食育を子どもが体験できればステキですね…。