私のすきな絵本の一冊に、“かみさまからのおくりもの” という絵本があります。
私はキリスト教の保育園に勤めていましたので、毎日、祈りのある生活をしていました。
なので、かみさまに触れることは日常でした。
たとえば、お誕生日会…。誕生児の子どもたちを囲んで、先ずは礼拝を守ります。
かみさまに守られて、元気にひとつ大きくなりました…という感謝の祈り捧げ、礼拝は始まります。
礼拝の中で、毎回保育士が交代で、子どもたちにお話をします。そのお話は聖話という、
かみさまのお話がほとんどなのですが、私はこの “かみさまからのおくりもの” の絵本は誕生日会にピッタリだと思い、
礼拝のお話としてしたことがあります。
それぞれに届けられたものは?
この絵本の内容は、“あかちゃんびょういん”で生まれた5人の赤ちゃんに、かみさまから依頼された天使が
“かみさまからのおくりもの” を、それぞれに届けに行きます。
それは、「よくわらう」「ちからもち」「うたがすき」「よくたべる」「やさしい」という個性です。
たとえば「よく食べる」という個性は、よく動く赤ちゃんに、かみさまからプレゼントされるのです。
すると、その赤ちゃんはよく食べる丈夫な子どもに成長していくのです。
5人の赤ちゃんは、それぞれ、かみさまからプレゼントされた個性を伸ばした子どもに成長していく…という素敵なお話です。
この絵本について、次のような解説があります。
“この絵本は、読んだ人のその気持ちに感応します。大人が子どもに多くを期待し求め過ぎている時に読むと
子育ての原点に立ち返らせてくれます。また、子どもが読めば “自分はかみさまから、もらったものはなんだろう…?
と考え自分に自信がもてるようになり、自分を自然に愛するようになるでしょう…” と…。
個性が輝きますように
私は、この絵本を読むと “あなたはあなたでいいんだよ” という絵本からのメッセージが、なんとも心地よく
伝わってくるのです。そして、自分の個性を大切に伸ばしなさい…と。
誕生日会で、この絵本のお話をした時、子どもは私の方を見て、ニコニコと聞いてくれました。
その一人ひとりの顔を見て、“この子たちは、素敵な個性をかみさまからプレゼントされているんだ…。”
と愛おしい気持ちになったことを今でも覚えています。
♪小さな赤ちゃんだったのに、こんなに大きくなりました。かみさま本当にありがとう♪
と子どもたちが歌う讃美歌が心に響く誕生日会でした。
子ども一人ひとりが個性を伸ばし、成長していくことを願いながら、これからもこの絵本を読んでいきたいと思います。