先日、2歳児クラスのお子さんをもつお母さんから「参加は難しいでしょうか?」とお問い合わせをいただき、体験レッスンを実施しました。

私は保育士時代、0歳児クラス、1歳児クラスでも工夫してクッキング保育をしていましたので、年齢に応じたレッスン内容を提供すれば大丈夫!!と自信はありました。

ただ一つ大切な点があり、自分のクラスなら子どもとの信頼関係も出来ていますし、一人ひとりの発達段階を把握していますが、教室の体験レッスンでは、子どもと初対面だということなのです。

これは2歳児に限りませんが、私がいつもレッスン内容を考える時、重視するのがクッキングにつなげる導入の仕方です。

ここで、子どもに “この先生は何かおもしろいことしてくれる!!” と思ってもらえれば大丈夫です!

よく芸人さんが「つかみはオッケー」といいますが、まさにそれです。

2歳児のクッキングの導入は絵本の読み聞かせにしました。短くて内容が分かりやすい “いろいろきのこ” という本を選びました。

 

そして、この “いろいろきのこ” の中の “しめじさん” を使ってお料理するよ!と伝え、本物のしめじを見せるのです。

子どもたちは「おおっ~~」という感じです。(笑)

子どもが飽きないクッキングの進め方

絵本に登場した “しめじさん” をお料理していくイメージで、クッキングを進めていきます。

「しめじさんを優しくお鍋に入れてあげようね…」と言葉がけると2歳児でも本当に丁寧に優しく鍋に入れることが出来ます。

次に「しめじさんにお布団をかけてあげようか」と白菜をちぎり、しめじの上に乗せていきます。とてもスムーズです。

今度は「しめじさんに枕を用意してあげよう!」とウインナーを出します。「でも、このウインナーさんは、しめじさんの枕にするには少し長いねぇ」と言うと子どもたちは「うん、うん、うん」とうなづきます。

「じゃあ、この包丁で半分に切ろうか⁉」と包丁登場!!ここで包丁については、持ち方や切り方など、安全面についてしっかり伝えます。

ドキドキしながら頑張って切りました。

そして、「しめじさん、ぐっすり眠ってねぇー」とお水やブイヨン、刻んだカレールウを入れました。

子どもが“おもしろそう!”と感じるかがポイント 

メインになるクッキングをしたら、目先をかえてビニール袋に入っているブロッコリーにかつお節、お醤油を入れて混ぜ “ブロッコリーのおかか和え” を作ったり、食パンにイチゴジャムをぬりジャムサンドを作ったり、2歳児が集中できる時間で、作業工程が簡単で興味がもてるものを提供しました。

この日は、絵本からクッキングまで50分は集中して取り組むことができました。お鍋の仕上げは、私が豆乳を子どもの前で入れて見せました。

大人が作業する様子を見ることも、子どもにとってはクッキングのひとつです。

この日のメニューは*豆乳カレースープ(しめじ、白菜、ウインナー)*イチゴジャムサンド*ブロッコリーのおかか和えとミニトマト*オレンジでした。

また、いつもの調理テーブルに踏み台を置いても、2歳児の背丈には合わず、ローテーブルで急遽クッキングすることになりました(笑)

これが、実際に会ってみないと分からないところですね…。(笑)

やはり、どんな場面においても、子どもに合わせて臨機応変に対応することが大切です。

春になると年少クラスに進級する子どもたち。みえハウスでのクッキングが、そのステップアップにつながれば嬉しいです!!